2級管工事施工管理技士の練習問題|揚程とは?ポンプ選定問題で見るべきポイント

揚程を高さと配管の抵抗に分けて学ぶイメージ

ポンプの全揚程は、建物の高さだけを指す言葉ではありません。水を吸い込む側と送り出す側の水面の位置、そして配管を通るときの抵抗を分けて考えることが出発点です。

この記事で分かること

  • 全揚程を高さだけと混同しない見方
  • 吸込側にも配管の損失抵抗があるという考え方
  • 計算前に用語を整理する自作確認問題

揚程は「高さだけ」ではない

揚程は、ポンプが水を送るために考える高さの関係を表す言葉です。まずは、水がどこからどこへ移るかを図のように捉えると理解しやすくなります。

試験対策の要点

  • 全揚程は、垂直高さと管路の抵抗損失を合わせて考える。
  • 吸込側も、位置の違いだけでなく配管損失抵抗に目を向ける。
  • 個別の選定値は設計図書および使用製品の最新施工要領書で確認する。
水面の位置と管路の抵抗損失を分けて示した概念図
全揚程を高さだけと混同しないための整理図です。

テラル株式会社の用語資料では、全揚程を「吸込み水面から吐出し水面までの垂直高さ」に「管路の抵抗損失」を加えたものとして説明しています。したがって、全揚程を単に建物や配管の高さと置き換えないことが大切です。(出典1

吸込側も分けて考える

吸込全揚程は、ポンプの設置位置から吸込み水面までの実際の高さに、吸込配管のバルブ・曲管・直管による損失抵抗を加えたヘッドとして示されています。吸込側も「高さだけ」と決めつけず、配管を通る条件があると整理しましょう。(出典2

覚え方

「水面の位置を見る。配管を通る抵抗も見る。」と二つに分けると、揚程を高さだけと混同しにくくなります。

練習問題:見るべきポイントを選ぼう

自作確認問題:全揚程を考えるとき、「吐出し水面までの垂直高さ」だけを見ればよい、という考え方は適切でしょうか。

答え:適切ではありません。公式用語資料の定義では、垂直高さに加えて管路の抵抗損失も考えます。ここでは計算や機種選定ではなく、用語の意味を確認することが目的です。(出典1

揚程の自作確認問題を解く際の確認順を示した図
高さだけで判断せず、言葉の意味を確認する手順を見ます。

注意:この問題は過去問の転載や再現ではなく、用語理解のために作成したものです。確認した令和8年度のJCTC第一次検定(前期)公式問題では、「揚程」「ポンプ」「水頭」に一致する設問は確認できませんでした。未確認の年度や問題番号について、出題実績を断定しないようにしましょう。(出典3

問題を解く前のチェック

  • 問われているのは高さだけか、全揚程の意味かを読む。
  • 吸込側と吐出側を混ぜずに整理する。
  • 損失抵抗という言葉があれば、配管を通ることとの関係を考える。
  • 実際の設計・選定は、設計図書、承認施工図および使用製品の最新施工要領書で確認する。

よくある質問

Q1. 揚程は建物の高さのことですか?

高さの関係は重要ですが、全揚程の説明には管路の抵抗損失も含まれます。高さだけで意味を固定しないことがポイントです。(出典1

Q2. 吸込側も配管の影響を考えますか?

用語資料では、吸込側についても実際の高さと配管損失抵抗を合わせて説明しています。(出典2

Q3. この考え方だけでポンプを選べますか?

選定可否や必要能力は、この記事の範囲では判断できません。設計図書および使用製品の最新施工要領書で確認してください。

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