直結増圧方式は、給水管の途中に増圧給水設備を設け、不足する水圧を補って直接給水する方式です。受水槽方式は、いったん受水槽に水を受けてから給水します。(一次資料)
この記事で分かること
- 直結増圧方式における増圧ポンプの役割
- 受水槽方式との構成上の違い
- 用語を見分けるための自作確認問題
給水方式の問題では、細かな条件を暗記する前に「水を途中でためるか」「圧力が足りないときに何が補うか」を押さえると整理しやすくなります。
まず押さえる結論
直結増圧方式:水をためず、増圧給水設備で不足圧を補って直接給水する。
受水槽方式:配水管からいったん受水槽に受け、その受水槽から給水する。
直結式には、配水管の水圧で直接給水する直結直圧式と、給水管の途中に直結給水用増圧ポンプを設置する直結増圧式があります。ここでいう増圧ポンプは、水を貯留する設備ではなく、水圧の不足分を補う役割の設備です。(出典1)

直結増圧方式の仕組み
国土交通省の資料では、直結増圧式は給水管に直接増圧給水設備を連結し、不足する水圧を加圧して高い位置まで直結給水する方式と説明されています。(出典1)
したがって、名称を見たら「直結」と「増圧」に分けて考えましょう。直結は受水槽を介さない構成、増圧は不足圧を補う働きを表します。
覚え方:「直結=ためずにつなぐ」「増圧=足りない圧を補う」。二つを合わせると、方式の骨組みを思い出せます。
受水槽方式との違い
受水槽式給水は、配水管から水をいったん受水槽に受け、その受水槽から給水する方式です。資料では、配水管の水圧は受水槽より下流には作用しないと示されています。(出典1)
中高層建物の給水方式についても、受水槽を介する方式と、受水槽を介さず直接蛇口まで給水する直結方式が案内されています。(出典2)

自作練習問題
問題
次のうち、直結増圧方式の説明として最も適切なものはどれでしょうか。
- 配水管から水をいったん受水槽に受けて給水する方式
- 給水管途中の増圧給水設備で不足圧を補い、直接給水する方式
- 増圧ポンプで水を貯留してから給水する方式
解答と考え方
正解は2です。1は受水槽方式の説明です。3は、増圧ポンプの役割と受水槽の役割を混同しています。直結増圧方式は、増圧給水設備で不足圧を補う点がポイントです。(出典1)
この問題は理解確認のために作成したもので、過去問題の転載や、過去問での出題実績を示すものではありません。公式の試験問題・正答肢の確認先はJCTCです。(出典3)
採用可否は条件を決めつけない
直結方式を採用できる建物や手続きは、水道事業者ごとに確認が必要です。計画地の所管水道事業者へ相談し、設計図書および承認施工図、使用製品の最新施工要領書で確認しましょう。(出典2)
試験対策では、まず方式の構成差を正確に区別することが大切です。実施工では、給水可能な条件、機器の型式、施工・保守条件を一般化せず、個別資料に従って判断してください。
よくある質問
Q1. 直結増圧方式の増圧ポンプは、水をためる設備ですか?
いいえ。増圧給水設備は、配水管の水圧で不足する分を補う役割です。水をいったん受ける設備は受水槽です。(出典1)
Q2. 直結増圧方式なら、どの建物でも受水槽をなくせますか?
一律にはいえません。採用可否や必要な確認は地域・計画条件で異なるため、所管水道事業者、設計図書および使用製品の最新施工要領書で確認してください。(出典2)
Q3. 試験では何を優先して覚えればよいですか?
「直結増圧方式=不足圧を補って直接給水」「受水槽方式=いったん受水槽に受けて給水」という構成の違いです。公開問題の確認はJCTC公式ページで行えます。(出典3)
設備の仕事を目指す方へ
雄誠設備工業は、福岡市を拠点に給排水設備工事・配管工事を行い、共に挑戦できる仲間を募集しています。資格の学習を、現場で役立つ知識につなげたい方は、公開中の募集ページをご確認ください。(出典4)
関連記事
- 2級管工事施工管理技士の練習問題|揚程とは?ポンプ選定問題で見るべきポイント
- 2級管工事施工管理技士の練習問題|排水トラップの封水はなぜ必要?臭気を防ぐ仕組み
- マンションの給水立管とは?基本構造を解説










