2級管工事施工管理技士の勉強:「墜落制止用器具」はどんな場面で必要になる?

安全管理の資料を確認しながら学習する設備工事の学生

結論:墜落制止用器具は、墜落を許容するための道具ではなく、墜落による危険を小さくするために使う保護具です。必要かどうかは高さだけで決めず、作業場所の状態と法令・現場ルールを確認します。

この記事で分かること

  • 作業床と墜落制止用器具の基本的な関係
  • 使用前に確認したい取付設備と点検
  • 試験勉強で押さえる安全管理・法規の考え方

まずは「墜落を防ぐ」順番を理解しよう

労働安全衛生規則では、高さが2メートル以上で墜落により危険を及ぼすおそれがある箇所で作業する場合、足場を組み立てるなどして作業床を設けることが示されています。(出典1

作業床を設けることが困難なときは、防網を張ることや、要求性能墜落制止用器具を使用させることなど、墜落による危険を防ぐ措置が求められます。つまり、「高さ2メートル以上なら、どの作業でも一律に器具を使う」と覚えるのは正確ではありません。(出典1

試験の要点

  • まず作業床を設けられるかを考える
  • 困難なときは墜落による危険を防ぐ措置を考える
  • 器具を使う場合も取付設備と点検を確認する
作業床から墜落防止措置、点検へ進む学習の流れ
高所作業の安全対策を読む際の確認順を整理する図です。

器具の役割と、型式に関する注意

墜落制止用器具のショックアブソーバは、墜落を制止するときに生じる衝撃を緩和するための器具と定義されています。器具だけに頼るのではなく、墜落を防ぐための措置と一緒に考えることが大切です。(出典2

また、6.75メートルを超える高さの箇所で使用する墜落制止用器具は、フルハーネス型でなければならないと規格に示されています。この規定は器具の型式に関するものです。現場で器具が必要かという判断とは分けて理解しましょう。(出典2

覚え方:「高いから着ける」ではなく、「墜落危険を防ぐための措置を順に確認する」と覚えると、法規の問題文を落ち着いて読めます。

現場では何を確認する?

要求性能墜落制止用器具等を使用させるときは、器具と取付設備等に異常がないかを随時点検することが規定されています。(出典1

ただし、個別の現場での使用可否、型式やランヤードの選定、取付設備の条件は、この記事だけで判断できません。設計図書、承認施工図、使用製品の最新施工要領書、元請・現場ルールで確認してください。

2級管工事施工管理技士の勉強ではどう学ぶ?

第一次検定では、施工管理法に安全管理など施工の管理方法に関する基礎知識、法規に施工管理に必要な法令の概略知識が含まれます。墜落制止用器具は、個別の出題実績を決めつけず、安全管理と法規を結び付けて理解する論点として学ぶとよいでしょう。(出典3

墜落制止用器具を安全管理と法規の両面から整理した図
試験問題を読む際に分けて考えたい二つの視点を示します。

自作確認問題

問:高所作業の安全対策を問う文章を読んだとき、最初に確認する考え方は何でしょうか。

確認:墜落の危険があるか、作業床を設けられるか、困難な場合にどのような墜落防止措置を講じるか、という順番です。数値だけを見て器具の要否を決めないようにします。

よくある質問

Q1. 高さが2メートル以上なら必ず墜落制止用器具が必要ですか?

一律にはいえません。墜落危険がある場合は作業床の設置が基本で、設置が困難なときに防網や要求性能墜落制止用器具の使用などの措置が示されています。(出典1

Q2. フルハーネス型なら、どの高さでも同じように考えてよいですか?

規格では、6.75メートルを超える高さで使用する器具はフルハーネス型とされています。具体的な使用条件は、法令、作業条件、使用製品の最新施工要領書と現場ルールで確認してください。(出典2

Q3. このテーマは過去問で出ていますか?

今回確認した資料では、墜落制止用器具そのものを扱う特定年度・問題番号は確認できていません。一方で、安全管理と施工管理に必要な法令知識は第一次検定の範囲です。(出典3

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