結論からいうと、絶縁抵抗は測定値が規定値以上かを確認する方向で判断します。「規定値より小さいほど良い」と読むのは誤りです。
この記事で分かること
- 絶縁抵抗の数字をどちらの方向で評価するか
- 試験の正誤問題で見るべき言葉
- 具体的な基準値を安易に当てはめない理由
絶縁抵抗は何を表す?
絶縁抵抗は、電気が意図しない方向へ流れにくい状態を確かめるための値です。水の通り道にたとえるなら、配管から水が漏れにくい状態を確かめる感覚に近いでしょう。
法令では、原則として電路を大地から絶縁することが求められています。ただし、例外もあるため、個別設備の扱いまでこの記事だけで決めることはできません。(出典1)
試験での判定の軸
- 規定値以上かを確認する
- 規定値より小さい場合を良としない
- 具体的な基準値は条件を確認して扱う

「大きいほどよい」はどう理解する?
低圧電路について、経済産業省の解説は、測定結果の良否を判定する目安として、電路ごとに規定の絶縁抵抗値を求める趣旨を説明しています。つまり試験では、値を規定値と比べる向きが重要です。(出典2)
ただし、「数字が大きければ、どの設備でも無条件に安全」とまではいえません。対象となる回路、使用電圧、測定箇所、接続されている機器などで確認すべき条件が変わります。
覚え方:抵抗は「流れにくさ」。絶縁抵抗の判定では、規定値を下回らないかを見る、と結び付けましょう。
公式過去問で確認できる論点
令和7年度2級管工事施工管理技術検定・第一次検定(後期)のNo.5は、電気設備に関する記述の適否を問う問題です。絶縁抵抗について、測定値が規定値より小さい場合を良とする趣旨の記述が出題されました。(出典3)
この設問の公式正答は選択肢4です。設問は「適当でないもの」を問う形式なので、その記述は不適当と判断されたことが分かります。(出典4)

自作確認問題
絶縁抵抗の測定値が規定値を下回った。良と判定してよいでしょうか。
答え:いいえ。今回確認した試験論点では、規定値より小さい場合を良とする考え方は誤りです。問題文に「以上」「以下」「小さい」といった比較の言葉があれば、先に印を付けて読みましょう。
注意:この記事では、回路電圧別の具体的な基準値は扱いません。実際の測定・施工判断では、設計図書、承認施工図および使用製品の最新施工要領書で確認してください。測定器の操作、安全手順、機器の切離しの要否も対象設備の手順書に従います。
よくある質問
Q1. 絶縁抵抗は大きいほど、いつでも良いのですか?
規定値との比較では、下回らないことを確認する考え方が基本です。一方で、全ての電路や機器に同じ条件を当てはめることはできません。対象条件を特定して確認しましょう。(出典2)
Q2. 試験では数値を覚えるべきですか?
まずは「規定値以上か」という判定方向を確実にしましょう。具体的な基準値は適用条件と結び付くため、根拠資料を確認せずに一律で暗記・判断しないことが大切です。
Q3. 現場で基準値を確認するときは?
設計図書、承認施工図および使用製品の最新施工要領書で確認します。法令上も電路の絶縁が原則として求められていますが、実作業の条件は設備ごとに確認が必要です。(出典1)
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