設備屋・電気屋・クロス屋は何が違う?建設現場の職種を紹介

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建設現場には多くの職種が入り、同じ天井裏や壁の中で別々の仕事をしています。設備屋は水や空気などを運ぶ設備、電気屋は電線と電気設備、クロス屋は壁や天井の表面仕上げを主に担当します。

ただし、現場で使う呼び名は会社や地域で範囲が違います。『設備屋』が給排水だけを指す場合も、空調や消火を含む場合もあります。転職や求人比較では通称だけで判断せず、実際の担当範囲を確認することが大切です。

🔧

設備屋。

配管・機器を施工。

電気屋。

配線・電気設備を施工。

🧱

クロス屋。

壁・天井を仕上げ。

設備屋・電気屋・クロス屋の違い

現場での呼び名 主な対象 代表的な作業 完成後に見えるもの
設備屋 給排水、空調、消火など 配管加工、接続、支持、機器接続 水栓、衛生器具、吹出口など
電気屋 電線、照明、コンセント、分電盤など 配線、配管、器具取付け、接続 照明、スイッチ、コンセントなど
クロス屋 壁・天井の表面 下地確認、壁紙の裁断・貼付け、仕上げ 壁紙で仕上がった面

この表は理解しやすくした一般例です。会社によって専門分野や工事範囲が異なり、設備会社が機器据付けまで行う場合、別業者が担当する場合などがあります。

設備屋は水や空気の通り道をつくる

設備屋という言葉は幅が広いですが、配管工を例にすると、給水、排水、冷暖房換気、消火などの設備配管を扱います。厚生労働省の職業情報では、配管工は管を切断、ねじ切り、曲げなどで加工し、継手でつなぎ、弁等とともに所定の位置へ取り付ける仕事と説明されています。厚生労働省の配管工の職業情報で仕事内容を確認できます。

現場では、図面どおりに管を納めるだけでなく、ダクト、電線、天井下地とぶつからないルートを調整します。配管は仕上げ後に隠れることが多いため、壁や天井を閉じる前の試験、写真、確認も仕事に含まれます。

設備屋の中でも分野が分かれる

  • 給水・給湯・排水などの衛生設備。
  • 冷温水、冷媒、ドレン、ダクトなどの空調設備。
  • 屋内消火栓、スプリンクラー等の消火設備。
  • ガス、工場配管、特殊流体などの専門分野。

一人がすべてを担当するわけではありません。求人では『設備工事』の後に、主な施工対象と担当工程を確認します。

電気屋は電気を届ける経路と器具をつくる

厚生労働省の職業情報では、電気工事士は建物内で電線を配線し、電気を利用する設備を設置する職業として紹介されています。厚生労働省の電気工事士の職業情報も参照できます。

現場では、配線用の管、ケーブルラック、ボックス、盤、照明、スイッチ、コンセントなどを扱います。壁や天井が仕上がる前に隠ぺい部を施工し、仕上げ後に器具を取り付けるため、建築と設備の工程に合わせて複数回入ることがあります。

電気工事には資格が関係する作業があります。未経験で応募する場合は、最初に担当する補助作業、資格取得までの育成、費用負担、資格取得後の担当範囲を会社へ確認してください。

クロス屋は室内の表面を仕上げる

クロス屋は、内装工のうち壁装を担当する職人を指す通称です。厚生労働省の職業情報は、壁装工を、左官仕上げ面、天井、ボード面などの下地にビニールクロス等の壁紙を張る職業として説明しています。厚生労働省の内装工の職業情報で、床、下地、ボード、壁装に分かれる内装職の全体像を確認できます。

クロスの仕上がりは下地の状態に左右されます。設備や電気の開口、器具の取付け位置、点検口、見切りとの関係を確認し、仕上げた面を傷めずに後続工事へ引き渡します。

三職種はどの順番で関わるか

大まかな流れでは、設備屋と電気屋が壁・天井内の配管や配線を進め、隠ぺい部の確認後にボードが張られ、クロス屋が表面を仕上げ、その後に設備器具や電気器具の最終取付けが進みます。

しかし、建物や工区によって同時並行になります。上階で配管、別の階で配線、さらに別の階でクロス仕上げが進むこともあります。『設備が全部終わってから電気、その後クロス』のように現場全体が一列に動くわけではありません。

現場で三職種がぶつかりやすい場面

天井裏のルート

配管、ダクト、ケーブルラック、照明器具、天井下地が限られた空間へ集まります。各職種が自分の平面図だけで進めると、高さや点検空間が衝突します。総合図と断面で優先順位を決めます。

壁の開口と器具位置

水栓、排水、コンセント、スイッチ等は仕上げ面に出ます。下地段階の位置ずれが、クロス施工後に目立ちます。設備屋と電気屋は芯と出寸法を確認し、クロス屋は開口周辺を仕上げられる状態か確認します。

仕上げ後の追加作業

クロス後に開口を広げたり配管を移動したりすると、仕上げの補修が必要です。変更が分かった時点で関係職種へ伝え、養生、補修範囲、再施工の順を決めます。

未経験者が職種を選ぶ視点

設備屋が合いやすい人

立体的なルートを考えること、寸法を測って加工すること、見えない部分の品質を丁寧に確認することが好きな人に向きやすい仕事です。水や空気がどう流れるかを考える場面も多くあります。

電気屋が合いやすい人

回路や配線のつながりを追うこと、器具や盤を正確に接続すること、測定と確認を積み重ねることに興味がある人に向きやすい仕事です。

クロス屋が合いやすい人

表面の仕上がりを目で確認し、手先を使って継ぎ目や端部を整えること、完成した変化が見える仕事に魅力を感じる人に向きやすい仕事です。

向き不向きは性格だけで決まりません。会社の工事内容、教え方、現場環境で印象は変わります。可能なら仕事内容の説明だけでなく、現場見学や一日の流れを確認しましょう。

求人票で確認したい項目

  1. 通称ではなく、具体的に何を施工する会社か。
  2. 新築、改修、住宅、マンション、工場のどれが多いか。
  3. 自社施工と協力会社への依頼の範囲。
  4. 未経験者が最初に担当する作業。
  5. 必要な資格と、取得までの教育・費用負担。
  6. 現場エリア、移動、出張、夜間作業の有無。
  7. 工具、作業服、保護具の支給範囲。

『設備屋募集』『電気工事スタッフ』『内装工』という見出しだけでは、実際の仕事は分かりません。面接では最近の現場を例に挙げてもらい、担当した作業を工程順に聞くと具体像をつかめます。

建設現場の職種はつながっている

設備屋、電気屋、クロス屋は担当する対象が違いますが、一つの建物を順番と調整で完成させる点は共通しています。設備と電気が隠ぺい部を正しく納め、内装が表面を仕上げ、最後に器具を取り付けて初めて使える空間になります。

職種を選ぶときは、名前の印象だけでなく、扱う材料、作業する工程、完成後に見える成果、必要な確認を比較してください。自分が面白いと感じる対象が分かれば、会社選びの軸も明確になります。

参考資料

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