結論:循環配管は、給湯系統の湯を循環させ、給湯管で生じる熱損失を考慮するための仕組みです。
配管内に湯が滞留して冷える状況と比べると、使用場所で湯を使えるまでの待ち時間を考える手掛かりにもなります。ただし、全ての給湯設備に必要とは限らず、待ち時間が必ずなくなるわけでもありません。
この記事で分かること
- 循環配管を設ける目的
- 熱損失と待ち時間を結び付ける考え方
- 施工・設計の判断で確認する資料
循環配管は何のためにある?
給湯配管では、給湯用循環ポンプの循環湯量を、給湯管の単位長さ当たりの熱損失などに基づいて算定するとされています。つまり循環給湯は、配管の中で湯が冷えていくことを考慮して計画する仕組みです。(出典1)
試験での要点
- 循環配管は、給湯系統で湯を循環させるための配管
- 循環湯量は、給湯管の熱損失等を考慮して算定する
- 採用の要否や具体的な仕様は、建物条件ごとに確認する

「待ち時間」とどうつながるか
蛇口まで長く延びた配管では、使っていない間に配管内の湯が冷える場面を考えられます。その冷えた湯が先に出るなら、湯を使えるまでに時間がかかることがあります。
循環配管は、この状況を考える際に、湯を系統内で循環させる仕組みとして理解すると整理しやすくなります。ただし、待ち時間や湯の状態は建物用途、使用量、給湯方式などによって変わるため、結果を一律に断定しません。給湯方式は用途や使用量などを考慮して選定します。(出典1)
配管の形でも循環を考える
公共建築改修工事の標準仕様書では、給湯配管について、逆勾配や空気だまりなど、循環を阻害するおそれのある配管をしてはならないと示されています。これは公共建築改修工事に適用される仕様です。(出典2)
この記載から学べるのは、循環を考えるとき、機器だけでなく配管の納まりも見る必要があるという点です。民間工事を含む個別現場での判断は、設計図書、承認施工図および使用製品の最新施工要領書で確認しましょう。
注意:配管径、循環量、ポンプ能力、保温仕様、施工条件はこの記事では決められません。現場ごとの設計図書および使用製品の最新施工要領書で確認してください。(一次資料)
自作確認問題
問:給湯配管に循環配管を設ける目的を、熱損失という言葉を使って説明してみましょう。
確認:「給湯系統で湯を循環させ、給湯管の熱損失を考慮するため」と説明できれば基本を押さえています。2級管工事施工管理技術検定には第一次検定が案内されていますが、今回確認した公式資料の範囲では、循環給湯に関する個別の過去問出題実績は確認できませんでした。(出典3)
よくある質問
Q1. 循環配管は全ての給湯設備に必要ですか?
一律にはいえません。給湯方式は、湯の用途や使用量などを考慮して選定します。個別の採用判断は設計図書で確認してください。(出典1)
Q2. 循環配管があれば、すぐに湯が出ますか?
必ずそうなるとは断定できません。配管内の熱損失を考慮する仕組みとして捉え、実際の条件は建物と設備の計画に沿って確認します。
Q3. 試験では何を覚えればよいですか?
「循環」「給湯管の熱損失」「循環を阻害しない配管」の関係を、自分の言葉で説明できるようにしましょう。
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