結論からいうと、クリティカルパスは「作業量が最も多い作業」を選ぶ考え方ではありません。工程表で作業の前後関係を追い、工程への影響を確認するための見方です。
この記事で分かること
- クリティカルパスを読むときの出発点
- 作業量の多さと混同しない考え方
- 単純な工程ネットワークの自作確認問題
クリティカルパスは「つながり」を見る
工程管理では、作業間の前後関係など、実行する順序を明確にした計画が大切です。ネットワーク工程表は、そのつながりを整理し、クリティカルパスを確認できる工程表の一つとして示されています。(出典1)
要点:まず矢印や線で結ばれた作業の順序を追う。
作業の名前だけを見て、「大変そう」「作業量が多そう」と決めつけないことが出発点です。

工程表を読む3つの手順
- 開始から完了までの道筋を探す
どの作業が終われば次の作業へ進めるかを、順番に確認します。 - 並行して進められる作業を分けて見る
同じ時点から始まる作業でも、その後のつながりは同じとは限りません。 - 遅れた場合の影響を考える
工程への影響を把握する工程管理の基本として、クリティカルパスを確認することが示されています。(出典1)
覚え方:クリティカルパスは「作業の重さ」ではなく「完了までの道筋」で考える。
自作練習問題で確認
次の単純な例を考えます。開始後、AとBは別々に進みます。Aの完了後にC、Bの完了後にDを行い、CとDの両方が完了してから終了する工程です。
確認問題:作業名だけを見て、A・B・C・Dのうち「一番大変そうな作業」を一つ選べば、クリティカルパスは分かるでしょうか。(一次資料)
答え:分かりません。必要なのは各作業の前後関係と、開始から終了までの各道筋を確認することです。この例では、作業名や印象だけでは判断できません。

注意:この練習問題は、工程表の読み方を学ぶために作成したものです。JCTCの過去問題ではありません。JCTCは試験問題・正答肢を公式ページで掲載していますが、この記事では特定年度の出題内容や正答を扱っていません。(出典2)
現場の工程判断では何を確認する?
実際の工程管理では、作業のつながりに加え、計画変更などが工程に与える影響を確認します。単純な図だけで個別工事の遅れや完了時期を断定することはできません。(出典1)
施工に関わる最終判断は、設計図書、承認施工図および使用製品の最新施工要領書で確認しましょう。
よくある質問
Q1. クリティカルパスは作業時間が一番長い作業ですか?
作業時間の長さだけでは判断できません。開始から終了までの作業の前後関係を含めて、工程表の道筋を確認します。
Q2. ネットワーク工程表は何を見るための表ですか?
作業間の前後関係などの実行順序を整理し、クリティカルパスを確認するために役立つ工程表です。(出典1)
Q3. 試験対策では過去問題も確認した方がよいですか?
公式に掲載されている試験問題・正答肢を確認し、問題の形式に慣れる方法があります。必ず該当する検定区分と年度を確認してください。(出典2)
関連記事
- 2級管工事施工管理技士の練習問題|建設現場のKY活動とは?危険予知の目的を理解する
- 2級管工事施工管理技士の練習問題|品質管理のヒストグラムとは?ばらつきを読む基本
- 2級管工事施工管理技士の練習問題|揚程とは?ポンプ選定問題で見るべきポイント
設備工事の仕事に関心がある方へ
工程表を読む力は、設備工事をチームで進める土台になります。雄誠設備工業は、さまざまな現場で配管設備工事を手掛けていると案内しています。給排水設備工事、空調設備、配管施工などの仕事に関心がある方は、最新の案内を公式ページで確認してください。(出典3)










