結論:通気管は、排水管の中を水が流れるときに起こり得る圧力の変動を、空気の出入りによって調整するための配管です。目的は、排水トラップの封水(トラップ内にためる水)が失われ、機能しなくなることを防ぐことにあります。
この記事で分かること
- 排水時に管内圧力が変動する理由
- 通気管とトラップの封水のつながり
- 試験学習で押さえたい説明の順序
まず押さえる答え:通気管は圧力を調整する
排水管の中を水が流れると、管内の空気は水流によって複雑に変化します。その結果、管内圧力は正圧または負圧に変動します。通気管は空気を出し入れし、この圧力を調整します。(出典1)
試験でつなげる要点
- 排水時に管内圧力が正圧または負圧に変動する
- 通気管は空気を出し入れして圧力を調整する
- トラップの封水を守り、排水設備の機能を保つ

圧力変動が問題になるのは、トラップの封水に関わるから
排水トラップは、内部に水をためる部分をもつ器具・配管です。排水管内の圧力が変動すると、その水がなくなり、トラップが機能を果たさなくなることがあります。(出典1)
国土交通省の告示でも、通気管は、排水管内の圧力と大気圧との差によって排水トラップが破封しないよう、有効に設けることとされています。ここでいう破封は、封水が失われることです。(出典2)
「正圧・負圧」より、目的のつながりで覚える
初学者は、正圧と負圧の言葉だけを暗記しようとすると混乱しがちです。まずは「水が流れると空気の状態が変わる」「圧力が変わる」「封水に影響することがある」という流れで理解しましょう。
覚え方:「排水が流れる→圧力が変わる→通気で調整→封水を守る」
大切なのは、通気管を排水そのものを流すための管ではなく、排水系統の圧力変動に対応し、トラップの働きを保つための管として捉えることです。ただし、圧力変動があれば必ず封水が失われる、という意味ではありません。(出典1)
自作確認問題
問題:排水管内を水が流れるとき、通気管を設ける主な目的を一文で説明してみましょう。(一次資料)
確認のポイント:「空気を出し入れする」「排水管内の圧力を調整する」「トラップの封水が失われることを防ぐ」の3点を、自分の言葉でつなげられれば理解できています。
2級管工事施工管理技術検定は、JCTCが令和8年度の第一次検定を案内している資格です。本記事では、通気管に関する特定年度の過去問や問題番号は確認していないため、出題実績としては扱いません。(出典3)
施工の話に広げるときの注意
この記事は通気管の圧力変動を調整する目的に限定した学習用の解説です。通気方式、管径、接続位置、施工手順などはここでは判断できません。実際の施工や確認では、設計図書、承認施工図および使用製品の最新施工要領書で確認してください。
よくある質問
Q1. 通気管は何のために必要ですか?
排水時に起こり得る排水管内の圧力変動を、空気の出入りによって調整し、トラップの封水を守るためです。(出典1)
Q2. 通気管があれば、封水は必ず守られますか?
資料は、圧力変動によりトラップの水がなくなり機能を果たさなくなることがあると説明しています。個別の設備での判断や施工条件は、設計図書および使用製品の最新施工要領書で確認してください。(出典1)
Q3. 試験ではどのように覚えればよいですか?
「排水による圧力変動」から「通気管による空気の出入り」、そして「トラップ封水の保護」へと、目的の順に説明できるようにしましょう。
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